稲沢市議会議員のしちおうです。
先日、監査委員の前半戦の山場である講評がありました。
・監査委員とは?
市の事務事業が、効率的・能率的に行われているか、法令等の定めに従って適正に行われているか、等をチェック(監査)するもの。
講評は数ヶ月に渡り市役所の各課の監査を終えて、市長はじめ副市長、教育長、総務部長、財政課職員らに対して結果をお伝えする場になります。
監査委員は私の他に県職員のOB、税理士の三人で務めており、普段の監査とは別にそれぞれでテーマを決めて、お話をしました。私からは細かいものも含め、以下の四点についてお伝えしました。
① 組み戻しの抑制
銀行で振り込みを行う際に、口座番号が間違っているなどして送金できず、改めて申請すると「組み戻し費用」というものがかかります。
この手数料が年間約30万円かかっており、市民の利益には全く繋がらない無駄なコストなので抑制のために誤りが発生しづらい仕組み→ 銀行口座番号の写しを添付するなどをしてはどうか?と提案しました。
② 美術館審議会委員の報酬見直し
市の計画作りなどのために外部人材を招いた審議会がたくさん開かれていますが、荻須記念美術館に関する審議会の出席者への報酬が高額だと感じています。
具体的には、年2回、一回2時間以下の会議で年約4万円。日額にすると約2万円。時給換算すると約1万円。一宮市の三岸節子記念美術館の日額約7千円と比較すると高額になっています。
美術館以外の委員報酬も他市町村を調べ、比較すると差があるものがあるため、適正な金額になるよう調査をして下さいと要求しました。
③ 持続可能なおでかけタクシーの利用
75歳以上の高齢者等を対象にタクシー利用料金の半額補助する「おでかけタクシー」という制度があります。
利用者によって使用回数は異なりますが、年間200回を超える利用者もいて、市の費用負担が年々増加しています。
現在の利用の仕方では10年後あるいは高齢者数がピークを迎える20年後には持続できないため、上限回数の設定含め見直しをして頂くよう要望しました。
④ 子ども会の補助について
稲沢市の子ども会への補助金制度はなく、子ども会を束ねる組織「子ども会連絡協議会」(略して市子連)に補助を出すことで加盟する子ども会への支援を行っています。
しかし、この市子連に加盟する子ども会は限定的かつ近年脱退が相次いでいます。このままでは子ども会の維持自体ができないため、老人クラブのように地域の各子ども会に直接補助を出す方式に改めるよう提案しました。
以上です。
監査は議員の中でも実際に監査委員をした人でないと、その働きぶりは分かりません。なので、市民からは余計に見えにくい役割だと感じます。しかし、市の課題を見付け、指摘し、改善に繋げるとても重要な役割であると私自身分かってきました。
これからの後半戦も頑張ります。また報告しますね。
forms.gle稲沢市議会議員 しち おう/志智 央
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