稲沢市議会議員 しちおう ブログ

不登校を経て、作業療法士として病院に勤務、現在は稲沢市議会議員として活動する「しちおう」のブログです。

しちおうの政策-こども

小学校で友達が出来なくても問題なさすぎる理由

昨日、近くの小学校の卒業式にお邪魔しました。 僕は中学での不登校やら転校やらで当時の友達が一人もいないけれど、 彼らにはたった一人だけで良いから、長く続く友達がいてほしいです。 ちなみに、僕が訪れた小学校の卒業生は2クラス45人。 稲沢は23の小学…

議会質問を終えた。ただの 抜け殻 のようだ。

議会での質問と提案を終えました。 毎度のことですが、今日に至るまでの担当課との打ち合わせという名のバトルに、 精神を削られまくって抜け殻のようです。。 報告に入る前に。 雨の中、傍聴に来て下さった方、ありがとうございました! 「仲間が見てくれて…

稲沢市の授乳室

質問です。 あなたが入りたいのは、左の授乳室?それとも、右の授乳室? 僕は断然、右! というわけで、市役所内の授乳室について考えています。 左が稲沢市、右が愛媛県松山市のものですが、雰囲気が違いますよね。 松山市は開口部が広く、ベビーカーも通れ…

公立中学校制服の値段問題

前回の投稿をSNSでもしたところ、保護者の方からたくさんの意見を頂いた。 意見の多くは、「制服など入学準備にかかるお金は高くて困った」というものだった。 数の多さからも、困っている人が多いのだと思う。 僕も将来こどもが出来て、この金額が請求され…

小中学生の子を持つ親御さんへ:入学にかかるお金調査

銀座にある公立小学校の制服が、アルマーニ製で高いと話題になっている。 じゃあ、自分の学校の制服はナニマーニ製で、いくらするのだろうか? 友人から、中学校の制服や体操服などの入学準備に20万円かかったと相談を受けた。 ・冬服(学ラン上下)、夏服(…

小児がんの治療が終われば、健常者と一緒?

稲沢市議のしちおうです。以前に、小児がんの子を持つ親御さんから相談を受けていると書きました。 shichioh.hatenablog.com 要点は、・がん治療を受けると、子どもが受けた予防接種の抗体が失われちゃう。その後に受ける予防接種は全額自費で負担が大きい。…

多様性を認めない学校は滅びる:「黒染め強要問題」

稲沢市議のしちおうです。 高校生が学校から黒髪を染めるよう強要され、不登校になったニュースを見ました。 ■ニュースの概要 大阪府立高校の生徒が、生まれつき茶色い頭髪を黒く染めるよう学校から強要され精神的苦痛を受けたとして、大阪府を相手取り損害…

小児がんの治療によって予防接種の抗体が消える?

9月頃より、小児がんの子を持つ親御さんから相談を受けている。 「抗がん剤治療を受けると、過去に受けた予防接種の抗体が消えることがある。再接種は実費費用となるため、市による助成をしてもらえないか?」とのことだった。 再接種の費用は自費。 抗がん…

二人目を産むための高いハードル「育休退園問題」

先日、同年代の市民の方から、育休退園についての悩みごとを伺った。 育休退園と言うのは、「子どもを保育園に預けている親が、新たに子どもが出来て育休を取ると、預けている上の子どもを退園させなければいけないルール」だ。下の子が生まれて育休を取るな…

苦手なピーマンを食べさせられて、苦手になった話:我慢大会はもう止めよう。

私は子どもの頃、ピーマンが苦手だった。 給食にピーマンが出ると決まって居残りさせられて、みんなが掃除している中、ピーマンと格闘していた。 教員は、苦手なピーマンと格闘すれば、戦友になって食べられるようになるとでも思っていたのだろうか。あいに…

死ぬほど学校に行きたくない時にとる方法。

毎年、この時期になると考えることがある。 それは、子どもが最も自殺する日である9月1日を迎えるからだ。 子どもの自殺する日は、夏休み明けと新学期前後に集中している。長期休暇で苦しい場所から逃れられたのに、また同じ場所へ戻ることになるからだろう…

昔と今とでこんなに違う、子育ての常識

稲沢市議会議員のしちおうです。 三世代同居をしている友人から、嫁姑問題に直面しているとの報告を受けました。 話を聞くと、どうやら「祖父母世代の子育ての常識」と、「今の子育ての常識」との間にずいぶんギャップがあるらしい。具体的には、“抱っこ”は…

稲沢市の子ども食堂スタート。

稲沢市で、おそらく初めての子ども食堂が開催されました。 【過去記事−子ども食堂調査 第一弾・春日井市−】 【過去記事−第二弾・大府市−】 主催は、稲沢市で学校給食員として働く方々で、稲沢市社会福祉協議会を借りて実施。季節の野菜を使ったカレーライス…

学ぶためではなく、働くために大学へ行く現実。

持続可能な地域を作るヒトを育てる「政策塾」の第2回講座に参加しました。 shichioh.hatenablog.com 大学に通う意味。 今回のテーマは、“人口減少社会における、子育て支援と学校教育”でした。 講義のディスカッションの中で、県外から愛知へ学びに来ている…

子どもはいつ、何をキッカケにして、自分の仕事を決めるのか。

世の中には、たくさんの仕事があります。 時代と共に減り、あるいは無くなる仕事がある一方で、新しく作り出されるものもあります。今では、子どもたちの人気職業であるYouTuberなんて良い例ですよね。しかしながら、数多くある仕事の中で、いざ就職しようと…

あなたとの出会いを待っている人がいる。

新しい年度が始まった。 昨年度、最後の公務は保育園の卒園式で、地域の代表として祝辞を述べた。私は、こういうお堅い場での挨拶が苦手だ。性格なのか、場の空気が重いほどに笑いをとりたくなる習性がある。そして、始末が悪いことに、だいたいの場合スベる…

何をやってもダメ?〜学習支援のもう一つの効果〜

生活困窮者自立支援法(生活保護を受給するなど、経済的な理由で困っている方への支援策)の施行により、各自治体が取り組み始めた“学習支援教室”。 稲沢市では、“ブリッジルーム”の名で昨年から開始。教員OBの方らが、中学生の勉強を教えており、何度もブログ…

もうひとつの卒業式

今日は中学校の卒業式。 たくさんの子どもが泣いていて、「私も別れがつらくて泣いたっけ、あの時は純粋だったなぁ…」と回想したかったのだけど、そういえば、私、不登校で卒業式出ていなかったです。 冒頭、本日出席した中学校にも、不登校の子がいくらかい…

子ども食堂に行ってみた〜第2弾〜

また子ども食堂に行ってみた。 ■子ども食堂って?平均所得の半分未満の世帯で暮らす子どもの数は16.3%、実に6人に1人と多い。子ども食堂は、そんな経済的に厳しかったり、親の都合で食事がとれない、あるいは一人で食事をとる子らに無料もしくは安価で食事…

言葉にならない想いを生ける〜親子いけばな体験教室〜

友人の誘いで、市の生涯学習課が関わる親子いけばな体験教室を見学させてもらった。 実は私は、顔に似合わず生け花をやったことがある。と言っても、数回だけなのだが、精神科の病院実習で、患者さんと共に治療の一環で取り組んだ。「芸術は爆発だ」と言いな…

150万円の金銭授受はいじめではない?〜原発避難いじめ〜

福島の原発事故によって、横浜市へ自主非難した児童がいじめられていた。 「菌」呼ばわりされたり、暴行を受けたり、同級生に総額約150万円ものお金を払わされていたのだが、調査に入った第三者委員会や教育長はこれを「いじめではない」と否定。受け取った…

不登校になって良かったこと

私は中学・高校と学校へ行かず、ひきこもっていた。 その期間、何をしていたかと言うと、暇を持て余していた(あくまで私個人の経験で、忙しいひきこもりもいると思う)のだけど、人は一人で膨大な時間を抱えると、良いことは考えないようで、心身ともに不健…

授業参観日の子どもみたいな気持ち〜議会の傍聴〜

議会での登壇を終えました。 質問を通して見えてきた市の課題と前進した項目をまとめます。 すぐ隣りにある貧困 今、約6人に1人の子どもが貧困と言われます。1クラスに5〜6人、そう思うと事の深刻さが分かります。地域による差も大きいために実態把握が急が…

子どもの貧困〜ひとり親家庭と学習支援〜

今日は、稲沢市成人式でした。 1,434人(うち、男733人 女701人)が新成人となり、今年は壇上に乱入する人もおらず、平穏無事に終わりました。おめでとうございます。 成人と責任 20歳になると、“責任”という言葉を投げかけられる機会が増えます。成人とセッ…

クリスマスと子ども〜学習支援教室を見に行きました〜

知り合いに誘って頂き、生まれて初めてサンタクロース姿になりました。強風で付け髭を飛ばしながら、高齢者施設や障害者施設を巡りましたが、老若男女問わず笑顔で迎えて下さり、サンタはみんなに愛され無敵だと思いました。羨ましいです。 その後、稲沢市で…

原発事故でいじめ〜大人から子どもへ引き継がれる言葉〜

原発事故で福島県から自主非難した子どもが、学校でいじめを受けていたと報道された。「菌」扱いを受けたり、「賠償金あるだろう」と金銭を要求されたりして、教員や市教育委員会などの大人も、問題を見て見ぬふり。結果的に、いじめが長期化し、被害者は不…

新聞に載りました

以前に名古屋でお話会を開いたご縁で、新聞記者の方に取材をした頂きました。 (過去記事−ひきこもり、議員になる) その特集が、本日11月15日付けの朝日新聞朝刊に載っています。 テーマは、「ひきこもり・不登校の経験者の試み」です。 ちなみに、私は初め…

ひきこもりは何者にもなれない?

私は中学2年の終わり頃から2年間ほど、ひきこもりで学校へ行っていませんでした。 もう15年以上前のことですが、当時はひきこもり・不登校について触れた話が今よりも少なく、インターネットも発展途上で、限られた情報しか入ってきませんでした。 「学校に…

自分に似合う場所

「休み明けは児童の自殺数が多い」という統計データを受けて、約一年前に子どもへ向けて文章を書きました。 shichioh.hatenablog.com 今も同じことを考えています。死ぬこと以外の道を選んで欲しい、ただそれだけです。 自分の生い立ちを発信し、文章にまと…

ひきこもり、議員になる

今回は、私の生い立ちについて触れます。 不登校 私は、中学2年の終わりから、高校2年の始まりまで約2年間ひきこもりでした。 「なんか臭うね…」という言葉が、私に向けられたわけではないのに、自分のことと思い込んだことがきっかけです。それ以降、教室に…