稲沢市議会議員 しちおう ブログ

不登校を経て、作業療法士として病院に勤務、現在は稲沢市議会議員として活動する「しちおう」のブログです。

議会登壇。コロナ禍で生活に困る人たちへの支援。

稲沢市議会議員のしちおうです。

今日は議会登壇の後編。生活に困っている人たちへの支援についてです。

(しち)
新型コロナウィルス感染症によって解雇や雇い止めが急増している。

生活保護やその他の支援策の申請状況は?

(市役所)
生活保護

 2〜5月の相談件数105件。内、コロナ関連は12件。受理3件。

・住居確保給付金(離職や廃業、収入源の方へ家賃補助する制度)

 4月20日〜5月31日 相談件数90件、申請25件、受理20件

・⑴緊急小口資金・⑵総合支援資金(休業者や失業者の方への貸付制度)

 ⑴相談件数382件、受理149件

 ⑵相談件数29件、受理0件 

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簡単にまとめると、コロナの影響を受けた人が稲沢市でも相当見えるということ。特に、生活保護までには至らないけれど、支援金や貸付でなんとかしのいでいる人が多く、今後の生活に不安を抱えている人が多いのだよね。

 

2008年に起きたリーマンショックでも生活保護は急増したけれど、その伸びは翌年以降に顕著となり、ピークは約5年後だった。これから、リーマンショック以上に、長い年月に渡る不況が続くと思う。

 

ぼくは、雇用情勢の悪化で自殺者が増えるのを心配しているんだ(失業率が高まると、自殺者数が増えるというデータがある)「生活保護の申請を一時的に簡素化する」、「生活再建への道筋を立てた上で車の保持を認める」などの柔軟な対応が必要じゃないかな?

(市役所)
厚労省からも通知が出ており、申請書の簡素化や、特定要件を満たせば自動車を持ったまま生活保護が受けられているという対応を稲沢市でもしている。 

(しち)
こういう話をすると、生活保護の申請が増えて扶助費(税金の支出)が増える…と消極的な意見が出てくる。

でも、コロナの影響を受けた人たちの多くは、元々働いていた年齢層。だから、生活再建に向かいやすい。一時的に生活保護でしのいで、復職することができれば、彼らはまた誰かの支え手になれる。

一番いけないのは、その道筋が付かず、問題が長引き、復職するための力が失われることなんだ。生活再建に向けての支援策を拡充して、早めに手を打つ必要があるんじゃないかな?

(市役所)
生活再建のためのさまざまな取り組みを進め、中には就労支援もしている。社会的マナーの習得から職場定着までを目標にして支援し、就労に繋がったケースもある。

(しち)
就労支援は、とてもいい制度だよね。コロナの影響を受けて、よりこの部分の強化が必要じゃないかな?

(市役所)
いまは、就労支援の職場体験を社会福祉協議会だけで行なっている。

今後は、その他の民間企業の協力も得て、職場体験の場所を増やしていく。

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(しち)

頼むね。

愛知県は、コロナの影響で解雇されるなどして、住まいがなくなってしまった方に県営住宅を提供している。でも、これを調べてみると、尾張地方で該当の県営住宅は小牧、一宮、津島、犬山だけで、稲沢にはないんだよね。

稲沢にも県営住宅(高御堂団地)があるけれど、ここも該当になるよう県に働きかけたり、それが難しければ市営住宅の融通をしたりして、住まいの保障が必要じゃない?

(市役所)
愛知県曰く、県営住宅で稲沢が漏れたのは、入居決定後すぐに入居できる状態の住宅がなかったから。空き状況に応じて、必要な修繕を行った後に入居してもらうとのこと。

 

市営住宅は、空きがあるので、福祉部局と連携しながら、相談がきた場合に優先して支援していこうと思う。

(しち)

そういえば、学校の休校中に給食って廃棄された?

もしも感染拡大の第二波がきて、再び休校になったら、廃棄になる食材を生活に困っている人への寄付に回せないかな?

(市役所)
休校を受けて、消費期限が近い食材は、

⑴ 常温保存のきく食材は、市の関係機関に利用について働きかける。

⑵ 冷凍、冷蔵物は、他者に譲る過程で、品質管理が困難。譲渡はしない。

⑶ 安全のために、行き先が明確な、市の関係機関に働きかける。

とし、市民病院、保育園で有効活用してもらった。

 

譲渡することで、一番心配なのは、食中毒。

調理場、また食べられる方が明らかな先が、譲渡先にふさわしい。

提案された生活困窮者、生活困窮者を支援する団体に譲ることも、食品を生かす有効な手段。安全性が確認できれば、選択肢の一つになる。

今は、譲渡先の受け皿となる機関がないので、仕組みづくりを進めていきたい。

 

以上、速報でした。

最後まで読んで下さって、ありがとうございました!

本日はこの辺で。

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稲沢市議会議員 しち おう/志智 央
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議会登壇。学校の感染症対策を問う。

稲沢市議会議員のしちおうです。

新型コロナウィルス感染症対策をテーマに、議会で登壇してきました。

今回は会派(議会内のグループ)の意見も集約して質問&提案。一部を紹介しますね。

学校の新型コロナウィルス感染症対策

感染症の予防

 

(しち)
学校は三密が避けづらいけれど、どのように感染症予防をしていくのかな?

(答弁)

①毎朝の家庭での検温

②学校でのこまめな手洗い

③マスクの着用

④三密回避

密閉→エアコンと扇風機を併用し、常時2か所以上の窓を開ける

密集→体育館での全校集会を校内放送で実施、密集が避けられない水泳指導を中止

密接→人との距離をとる指導、給食を全員自席で前向きで食べるなどの工夫

⑤教職員による消毒

子どもが下校した後、毎日、教職員でドアノブ、取っ手、電源スイッチ等、不特定の人が触る箇所を消毒。

(しち)
ある自治体の学校給食で、感染予防のために卓上シールドが使われていたよ。

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子どもたちは、「友達の声が聞こえにくい」「箸が当たって食べにくい」と不便さを感じながらも、感染予防のためには仕方ないと協力してくれていた。

でも、感染症の専門医曰く、そこまでやる必要は無く、食前の手洗い、うがいの徹底が重要と話していたんだ。日本全国いろんな学校で、いろんな感染症対策が行なわれているけれど、その手法が効果的なのかどうかは、充分に検証されていないと感じたよ。

 

感染予防のすべてに取り組めればいいけれど、時間的にも、金銭的にも、無理。そんな時に必要なのは、現時点で科学的根拠のある手法を優先的に行なうことなんだ。

専門家の助言を求めて、教員をサポートしたらどうかな?

感染予防の基本的な方策は、文科省からの通知文に示されている。

より具体的な内容は、学校医や学校薬剤師のアドバイスを受けて進める。

 

ぼくも通知文を読んでみたけれど、現場の運用の中で疑問点は出てくると感じたよ。

市民病院には感染症の認定看護師がいるよね。ここと連携できないかな?と、市民病院に相談したら、快く引き受けてくれたよ。各学校の課題を、教育委員会で取りまとめて、認定看護師のアドバイスも受けながら感染予防に努めてほしいな。

 

あとね、基礎疾患のある子などは、感染リスクが高いために自主的に学校を休んでいるよ。そうした子が安心して学校に通えるように、これからも取り組みを積み重ねてね。

 

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熱中症の予防

(しち)
感染症の影響で夏期休暇が短縮。熱中症が心配だ。

中には、通学に50分ほどかかる子がいて、真夏に、小学1年生になったばかりの、体力が付いていない子が安全に通学できるか、不安が残る。

地域のお店が水を提供してくれたり、スクールガードが自費でペットボトルを用意してくれたりもしているのだけど、これを現場の努力だけに留めずに、行政としてもサポートしていく必要があるんじゃないかな?

下校する前に水分補給をしたり、家までの距離が遠い場合は途中で立ち止まって給水所を設けるなど、学校に指示していきたい。

(しち)
その他の熱中症対策として、通学の負担を極力減らすために置き弁を推奨すること、日傘を差しての登校や中学生の自転車通学を拡充すること、通学時のマスク着用は臨機応変にすることを考えたれど、導入できそうなものはあるかな?

日傘の使用や置き勉については、教育委員会から各小中学校に通知を出した。

熱中症などの発生が懸念される場合は、児童生徒間の距離を十分に保った上で、マスクを外す対応も周知していきたい。

 (しち)
マスクをしていない人に対して「なぜマスクをしないのだと」非難する人もいる。子どもたちがそうした声の被害に遭わないように、感染症予防策と組み合わせた上でマスクを外す時もあると、学校外の人にも周知してね。

 

❸学習の遅れへの対応

(しち)
休校中の学習の遅れを取り戻すため、勉強の速度についていけない子が例年以上に現れたり、教員が今以上に多忙になったりすることを心配しているよ。

国の第二次補正予算を見ると、加配教員やスクールサポートスタッフの追加配置が盛り込まれていたけれど、利用したらどうかな?

例年通りに授業を進めれば、本年度分の教育課程を終了できる見通し。

したがって、加配教員等を追加配置する予定はなし。

ただ、スクール・サポート・スタッフは、授業以外の消毒等も任せられるから希望していきたい。

プラスワン(高学年の授業が終わるまで、低学年を教室に留め置き、一斉下校する制度)では授業内容に触れないことが原則だけれど、今年度だけ特例で、授業の復習を行なって学習進度に付いていけない子をフォローしてもらえないかな?

子どもの負担にならないよう配慮しながら、プラスワンの時間を活用して、個別に補習することも含め、柔軟に対応していきたい。

 

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❹学校再開に伴うその他の課題

(しち)
長期休暇明けは子どもの自殺が増える。今回の休校明けは例年以上に大きな影響がありそうだけれど、子どもたちの精神的ケアや相談体制の強化が必要じゃないかな?

学校を段階的に再開し、分散登校することで教職員の目が行き届きやすいようにしたり、授業時間を短くして、子どもたちが徐々に学校生活のリズムを作れるよう配慮、心配事を聞く時間も確保できるよう工夫した。 

ぼくもそうだったけれど、スタートは切れる、でも、途中で息切れしてしまって学校へ行けなくなる子もいると思う。継続的に子どもたちの状態を気にかけ、スクールカウンセラーをはじめとした専門職と連携してほしい。

 

(しち)
感染拡大の第二波が起きて、再び休校せざるを得なくなった場合、これまでと同様にプリントによる自宅学習が中心になるのかな?

その通り。

ただ、第二波を想定し、ケーブルテレビ局とともに授業のサンプル動画を収録。準備を進めている。

(しち)

オンライン学習を行なおうとすると通信環境が必要だけれど、実態調査の結果は?

地域性や学校規模を考慮して、小学校4校、中学校2校を抽出、調査した結果、小学校:96.7% 中学校:99.1%の普及率。

(しち)

稲沢市は今年度末までに、タブレット端末を一人一台導入することを検討しているね(“GIGAスクール構想”という国の政策が、前倒しされることになったため)

 

でも、第二波には間に合わないかもしれない。

インターネット普及率を見ると、現段階でも一部のオンライン授業に取り組める。

今のうちに、ネット普及率だけでなく、通信環境の質的な評価や、日中に子どもが一人で使える端末を持っているのかなどを調べたり、試験的に朝礼や授業に取り組んでみたりして、準備をしてほしい。

これらのことは、新型コロナウィルス感染症対策のためでもあるけれど、オンライン学習や授業のアーカイブ化が進めば、事情があって学校に来られない子の学びの保障にもなるから、取り組んでほしい。

 

長文だったのに、最後まで目を通してくれて、ありがとうございます。

最終登壇者だったので、重複している質問内容をカット。ブログでは、つじつまが合うように修正しています。正確な議事録や映像は、後日ホームページにアップされます。

 

感染が落ち着いている今だからこそ、これまでの期間の取り組みを精査し、これからの期間に備えるための準備が必要です。そのための議論の場である議会ではなにが話し合われているのか、すこしでも伝わると嬉しいです。

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稲沢市議会の感染症対策。

稲沢市議会議員のしちおうです。

6月に入ってから街頭活動を再開しました。

しばらくぶりにみなさんの顔が見えて嬉しいです。

手を振るのが久しぶりすぎて、ちょっと肩が痛いけど…

 

そして、今週から議会も本格的に始まりました。

今回は新型コロナウィルス感染症対策でいつもとはちょっと違ったかたちになります。

一部は新聞にも掲載されていましたが、紹介しますね。

稲沢市議会の取り組み一例

・議場の扉を開放して換気

・マスク着用、入室時に手指消毒

・一般質問の人数を制限

・質疑・一般質問の参加者は議場と議員総会室に分散

・質問時間は45分

・傍聴の自粛を依頼(会議の公開が原則なので、参加を阻むものではありません、参加される際は距離を空けて座るように配慮させてもらいます)

稲沢市議会、緊急事態宣言は解除されましたが、できる限りの予防をした上で、充分な議論をしていこうと考えています。

ちなみに、ぼくは今回も登壇しますが、質問者数が限られていることから、登壇できない人の意見を聞き、代表して質問させて頂くことになりました。

 

テーマは、ズバリ、新型コロナウィルス感染症対策。のみの一点突破!

(1) 小中学校の感染症対策
(2) 小中学校の熱中症対策
(3) 学習の遅れに対する対応
(4) 学校再開に伴い懸念されることへの対応(自殺対策・第二波に備えたオンライン授業)

(5) 生活困窮者に対する支援(生活保護や住居保障、食の支援、ひとり親支援と子どもの貧困等)

(6) 市役所の感染症対策とこれから(時差出勤や土日出勤、オンラインでの申請を増やすこと等)
(7) 感染症が再燃した時の各部署の対応(市役所、保育園、病院等)

今回は傍聴に来てほしい!と言えないので、議論の内容はまたブログで紹介しますね。

 

あと、国民一人に10万円を給付する特別定額給付金ですが、

稲沢市での申請受付率は92.03%。

給付済み率は81.61%になりました。

ものすごいハイペースです。職員が本当によくやってくれていると思います。

申請期限は、8月24日とまだ先ですが、お忘れないように。

 

近況報告みたいになってしましたが、本日はこの辺で。

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