稲沢市議会議員 しちおう ブログ

不登校を経て、作業療法士として病院に勤務、現在は稲沢市議会議員として活動する「しちおう」のブログです。

議会ではたらく作業療法士。

稲沢市議会議員のしちおうです。

ぼくは元々、病院で作業療法士というリハビリテーション専門職に就いていたのですが、その経歴がユニークだということでリハ専門職向けのインターネットメディア「POST」に記事を載せて頂きました。

(写真の画質が粗いのは、新型コロナウィルス感染症の影響を受けて、オンラインでインタビューを受けたからです…笑)

 

病院を辞める時、「これまでのキャリアが無駄になる」、「資格まで取ったのにもったいない」と何名かの人から言われました。

作業療法士という仕事と市議会議員という仕事が一見交わることがないので、というか市議会議員という仕事が謎すぎてそう思われたのだろうけど、ぼくの中で両者の間は繋がっているんですよね。

 

たとえば、病気で半身が動かなくなった人が再び買い物に行く目標を立てたとします。

リハビリテーションで身体の使い方を再学習し、その人自身が変わることで目標に達する道もあれば、自宅からスーパーまでの道を整備したり、バスなどの移動手段を確保したり、環境を変えることでも出来るようになるかもしれない。

送迎や同伴など誰かの助けを借りる制度があれば目標に至れるかもしれない。

つまり、その人自身に関われなくても、その人を取り巻く環境や制度に関わることで、目標や作業を手助けすることはできるんじゃないか、と思ったんですよね。

だから、ぼくの中で、作業療法士と市議会議員は繋がっていて、いつも自分の中にある。働く場所が病院から議会に変わっただけ。そんな原点に立ち返りながらインタビューに答えました。

 

記事は途中まで誰でも読めます(POSTの会員登録をすれば全部読めます)

貴重な機会を頂けたことに感謝。

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稲沢市議会議員 しち おう/志智 央
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自分自身へ、緊急事態宣言を。

稲沢市議会議員のしちおうです。

厚生労働省等の調査によると、4月の自殺者数が前年比で約2割減少。

少なくとも、2015年以降では最も自殺が少ない月になったようです。

2020年4月 自殺者数:1455人 2019年4月 自殺者数1814人

…4月と言えば、

新型コロナウイルス感染症の拡大で、在宅勤務で職場へ行かなかったり、学校へ行かなかったりした時期と重なります。職場や学校の中に、人を死に追いやる要素が多分に含まれているということですよね。

感染症によって多くの命が失われた一方で、一時的にでも救われる命があるというのも皮肉な話で…

 

国、県の緊急事態宣言が解除され、徐々に日常が戻ってきました。

本格的に仕事や学校に戻る中で、きっと、自殺者は増えます。それが心配です。

死なないでほしい。けれど、死ぬよりもつらい生きるがあるとも思う。たまたま、ぼくがいま、それに直面していないだけで。

 

 

冒頭に4月の自殺者が減ったと書いたけど、毎日50人程が亡くなっています。

ものすごい数ですよね。。息苦しくて、死にたいけど死ねない人はもっともっといるでしょう。

それだけの人が苦しんでいる社会になじめないなんてふつうにありますよ。毎日50人が自殺する社会に合わせろ、合わないやつはダメだっていう方が、おかしいなことに思えます。

 

だから、そんな社会に無理に合わせなくてもいい。死ぬことはいつでもできるから、いつでも死んでやるというのを心の支えに…って言ったらおかしいかもしれないけど、最後の手段があると思えれば、踏ん張ることができるかもしれません。

仕事や学校に戻るのがしんどすぎる人は、自分自身へ緊急事態宣言を出して、しばらく休んでも良いと、ぼくは思います。 

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インターネットのポジティブな要素とネガティブな要素。

稲沢市議会議員のしちおうです。

先日、若い女性がSNSでの批判を苦に自殺したというニュースがありました。

とても悲しい出来事ですし、毎日100件以上、知らない人から批判が寄せられたら、誰でも気を病むと思う。つらかっただろうし、恐かっただろうと思う。

 

批判の原因は、TV出演時の言動等にあるようだけど、TVの演出を真に受けてしまう人がたくさんいることと、見ず知らずの赤の他人なのに見るに耐えないような言葉を投げかける人がたくさんいるということに驚く。

 

この二つのことって、遠いようで、実は近いんじゃないかと思います。

TVの演出を真に受けてしまうということは、見たままを受け取ってしまうということ。物事を多面的に見られない、だから、TVで見せる顔以外の姿に想像がいかない。

そして、彼女の背景にある人生や大切な人たちに想像がいかないことが、見ず知らずの赤の他人なのに見るに耐えないような言葉を投げかけられることに繋がる。その言葉を受けて、相手がどう感じるか想像が及ばない。

 

「女性が自殺したことで初めて自分のした誤りに気付く、罪に苛まれる」という意見もあるけど、ぼくはそう思わなくて。相手の背景を全く想像できない人にとって、相手の死はどこまでいっても他人事で、自分の行動が少なからず人の死を後押ししたことにすら気付かないのではないか、と思う。

 

そんな彼らに対して、「批判するな、中傷するな、ネットリテラシー(インターネットを理解し、扱う力のこと)を養おう」と言っても、きっと届かない。そもそも、どんな言葉や行動が相手を傷付けるか分からないんだから。

 

どうすればいいのだろう?

ぼくもSNSを利用していて、戸惑う場面が少なくないから、他人事とは思えない。

ただ、SNSのネガティブな要素が想像を超えていて、何が対策になるかは正直分からない(10年前、こんなにインターネット上に批判、誹謗中傷って溢れていただろうか…)

 

インターネットは自由な空間であるべき、規制はできる限りしない方が良いとは思う。

でも、人が死んでいる以上、そのままにもしておけない。判別が難しいけれど、批判、誹謗中傷、差別の言葉を見えなくしたり、量を制限したり、投稿を踏み止まらせる仕組みは必要だと思う。

 

たとえば、人を傷付ける発言を定義して、

「その言葉、本人を目の前にしても言えますか?」

「その言葉を、 大切な家族や友人のいる〇〇さんへ、本当に送りますか?」

という通知が出るような。

 

あるいは、匿名性が盾とならないように、言葉が人を傷付けるということを理解するために、相手の情報開示請求を低コストでできるようにすることくらいだろうか(現状では起訴に持ち込むための情報開示に時間とお金がかかりすぎるため、被害者が泣き寝入りしてしまう)

 

ぼくは、インターネットやSNSを、知らないことを知れる、知らない人と出会える、とても素晴らしいツールだと思っています。だからこそ、今の殺伐とした、悪意を増幅させるツールみたいになっているのが、つらいんですね。。

インターネットやSNSのポジティブな面をもっと大きくできるように、一人一人が賢く使うこともそうだし、どうすればより良い環境になるのか、考え続けていきたいと思います。

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