稲沢市議会議員 しちおう ブログ

不登校を経て、作業療法士として病院に勤務、現在は稲沢市議会議員として活動する「しちおう」のブログです。

高齢の買い物難民を救う一石二鳥のアイデア〜佐賀県佐賀市〜

稲沢市議のしちおうです。

視察の二日目。佐賀県佐賀市の「街なか元気アップ教室」の報告をします。

佐賀市は、買い物難民の方の送迎を行う合間に、介護予防教室を開いています。

自宅までお迎えに行き、介護予防教室を実施、ショッピングして、自宅まで送る。

一石二鳥、いや一石三鳥の仕組み

 

 

今後、高齢者一人暮らしのお家、高齢者だけのお家は増えていきます。

交通の便が良いところはそれでも何とかなるけれど、

交通の便が悪かったり、健康に不安があったりする人は大変ですよね。

 

また、外出頻度が週1回以下の人は、毎日外出する人と比べ歩行障害のリスクが4倍。

認知機能が低下するリスクが3.5倍と言われています。

社会参加の機会を保障することが介護予防にとってとても大切なのです。

 

実際に現場も見せてもらいました。

会場は、中心市街地にある商業施設(稲沢だとアピタやヨシヅヤといったところ)

一日のスケジュールは、

  9:00〜10:00 自宅まで送迎

10:00〜11:45 介護予防プログラム(ストレッチ、筋力トレ、認知機能訓練など)

11:45〜12:15 昼食(会場の商業施設内で弁当等を買う)

12:15〜13:00 買い物

13:00〜14:00 自宅まで送迎

 

参加費:300円(昼食代、買い物代 実費)

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介護予防プログラムは、オープンスペースで実施。

理学療法士や栄養士などの管理栄養士が指導しながら行っていました。

参加者は、さまざまな地区から参加されていて、

教室や買い物を通して交流が生まれていることもメリットに感じました。

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教室が終わったら、いざ買い物へ。

 

 

参加者の体力値の上昇はもちろん、

買い物による経済効果も見られるとのこと(だから、商業施設も場所を貸してくれる)

稲沢市でも自家用車以外での交通の便が悪いです。

外出や買い物が困難という悩みをよく耳にします。

稲沢市でもアピタなどの商業施設で、買い物支援+介護予防はできそうですよね。

 

また、教室の中に今後地域での担い手となる方をボランティアとして入れて、

それぞれの地域でも教室を開いてもらえるように取り組まれていました。

稲沢市でも地域の担い手作りが課題となっています。

まずはプログラムに一緒に入ってもらい、手伝いながら徐々に主催者を育てていく。

そして、教室や人材を段階的に地域へ広げることで行政の関与を減らしていく。

佐賀市のやり方は稲沢市でも参考になると感じました。

 

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初めての博多ラーメンを食べて稲沢へ帰ります!

 

しち おう/志智 央
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防災アプリで災害に備える〜福岡県福岡市〜

稲沢市議のしちおうです。

市議会のグループ(会派とも言います)で視察に出させてもらいました。

今回もどんな内容だったかを報告しますね。

 

福岡県福岡市:防災アプリ ツナガル+

初日は、福岡県福岡市。

災害時に近くの避難所を検索したり、

市役所と情報共有を行えるスマートフォンのアプリが開発されました。

 

開発のキッカケは、熊本地震。 

約11万人の避難者に対して、指定避難所はわずか171カ所

多くの人が公園やショッピングモールの駐車場などで過ごしました。

想定外の指定外避難所が119カ所、どこに、誰が避難しているのか、

また、どこに、どれだけの支援物資を届ければ良いのか把握が難しかったそうです。

 

福岡市は熊本に早期に支援に入ったため、避難所運営の困難さを身を以て体感。

解決する手段として、防災アプリを開発したのです。

 

 

このアプリのおもしろいところは、

平常時は地域コミュニティの情報交換として利用できること。

(例:位置情報で、近所のイベントの案内、回覧板、草野球チームの募集などできる)

普段から使わなければ、災害時には使えないと、

災害時に同じ操作で迷わず活用できるようにデザインされています。

 

災害時には、 指定避難所などを地図上に表示できる機能に切り替わり。

①避難所までのルート案内、②避難所ごとに電子掲示板を作る、

③行政からの支援情報を知る、④指定外の避難所から行政へ支援要請などできます。

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開発には約2000万円かかっていますが、なんと無料で他自治体にも配布されています。

つまり、稲沢市でも使えるんですね。

(業者の社会貢献もあり、基本使用料は無料。機能を拡張する際には有料となる)

 

 

福岡市は熊本で起きた地震とその支援の中で、

何が課題で、どうすれば解決できるかを考えました。

稲沢市他県で起きた災害から教訓を得て、未だ見ぬ災害に備える必要があります。

福岡市の防災アプリは、平常時は地域コミュニティの交流にも使えるため、

災害時に最も必要となる地域の絆作りにも役立つと思います。

 

稲沢市でも導入できないか、担当課と情報共有を図っていこうと思います。

 

福岡市 防災アプリ『ツナガル+(プラス)』のサービス開始

 

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人に頼るということ 【雑記】

稲沢市議会のしちおうです。

みなさんは、人に頼るのって得意ですか?

僕は周りの人から「人に頼るの得意そう」「上手」と言われるのですが、

全然そんなことありません!オリオンが恐れるサソリくらい苦手です!!

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よく分からない喩えを出したところで、何故ここまで苦手なのだろう。

思い返してみると、僕はずっと「生きることは出来ることを増やしていくことだ」

「一人で生きる力を身に付けることが大人になるってことだ」と考えてきました。

ですから、「人に頼る=自分には出来ないと認めること」、つまり負け

あるいは、頼られた人に迷惑をかける。と思ってしまうのかもしれません。

 

我ながら、なんて頭の固い…と思いますし、

言葉では「頼ることは負けでも悪いことでもない」

「自分が人から頼られた時に迷惑と感じないのだから頼っても良い」と思うのですが、

なかなか行動には移せないんですよね。もどかしいです。

 

 

ただ、約4年前に選挙に出て、少しだけ人に頼れるようになってきた気はします。

それは一人ではどうしようも無いことに直面したことと、

決死の思いで人に頼った時に、応えてくれる人がいたことに救われたためです。

 

そして、僕は助けてくれた人のお陰で今があるから、

誰かを助けたい、頼られた時は応えたいと今まで以上に思いますし、

そのやり取りの中で相手との信頼関係を深めていけると感じています。

 

頼られた時にタイミングが合わなければ、あるいは頼られたくないと思えば、

相手はそう言ってくれます。

 

まずは、当たって砕けろの精神で頼ってみる!

この時に、話を遠回しにせず直球かつ克明に、しかし深刻にはなり過ぎずに伝え、

助けてくれたらラッキーくらいに構え、助けてくれた人には最大限感謝する。

そして、好きな相手から頼られた時は全力で応える。

 

これが大切なのではないかと最近思います。

新しい元号になる時には、自他ともに認める頼り上手になりたいです。

みなさんも、人に頼る時に気をつけていること、頼るコツなどあれば教えて下さいね。

 

しち おう/志智 央
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