稲沢市議会議員 しちおう ブログ

不登校を経て、作業療法士として病院に勤務、現在は稲沢市議会議員として活動する「しちおう」のブログです。

名古屋市長選挙の難易度別、投票先の選び方。

名古屋市長選が今週末で投開票日を迎える。

SNSを見ると、各候補者の主張を見ることができるのだけど、多くは本人や支援者のもので、客観的な事実の記載は少ない。応援する人が決まっている人はそれでも良いのだけど、どちらとも決めていない人には「何を手がかりに投票して良いのか分からない」と思う。と言うより、盛り上がっている人とそうでない人との温度差があり過ぎて、「蚊帳の外だし、投票へ行くの止めておこうかな…」となりがちではないだろうか。

本来であれば、主要な政策(市民税減税、市長・議員報酬削減、名古屋城木造化)を精査する必要があるけれど、今回はそれよりもっと前の段階。「選挙中なの?誰が立候補しているの?」という人から始める、投票のススメを書こうと思う。

 

ちなみに、私は名古屋市民ではない。しかし、若い人の投票率を上げることをミッションとしているので、名古屋市民になった気持ちで書きます。

 

 

・レベル1:第一印象。

見た目などの第一印象で決める。

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いきなり、「真面目にやれ」と怒られそうですが、大真面目です。私は、投票に行かないことよりも、投票に行くことの方がはるかに尊いと思っているので、レベル1は「誰でも良いからまず投票に行く」です。

 

実は、投票に行った結果は年代別投票率としてまとめられ、政治家の目に触れます。そして、次回の選挙で公約を作る際の参考にされるのです。つまり、投票率が高い年代は、主要な政策の恩恵を受けられる確率が高まるということです(高齢者向けの政策が多いのは、そのため)

 

だから、参加すること自体にとても意味があります。

 

フォローアップ

そして、レベル1の方は、投票後に、当選した人の行動を見守ります(HPや市政だよりを見たり、SNSでフォローしたりして、活動を目に入れる)公約や選挙中で話していたことが、その後の4年で進まなかったら、4年後は別の人を選ぶへ移ります。

 

・レベル2:政策を見る。

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各候補のやりたいことが詰まった政策を見てみます。手っ取り早いのは、選挙公報リンク先を参照…手書きでインパクトのある選挙公報もありますね…)何か一つでも自分の思いと一致するものがあれば、その方を選びます。

余裕がある方は、→レベル2.5:HPやSNS、動画を見てより詳細に見てみて下さい。

【主要候補の政策詳細】

河村たかし 第2期名古屋市政 新新新第2期マニフェスト(簡略版) | 河村たかし 気さくな68歳

「輝くまち・なごや」を目指して(いわき正光マニフェスト)|重点政策|岩城正光 いわき正光の本気 岩城まさてるの名古屋への想い いわきまさてるの活動

 

・レベル3:会ってみる。

実際に会ってみると、いい意味でも悪い意味でも印象がひっくり返ることがあります。公約には良いことが書いてあるのに、話しを聞いてみると物足りない…リーダーシップがなくて公約の実現は無理かも…など人柄が伝わることもあります。選挙前後には、個人演説会や討論会が行なわれるので、オススメです。

 

・レベル4:話し合ってみる。

周りの人と、市政や政策について話し合います。自分とは違う視点で各候補を見ることで理解が深まります。また、当選後にも継続して話題にのぼる可能性が高まり、フォローアップに繋げやすくなります。「素人が政治の話をして大丈夫かな」と不安になるかもしれませんが、レベル2を終えられたあなたなら大丈夫!!

 

・上級編:実現可能性を見る。

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政策の根拠や公約の方法論が適しているか、理想で終わらずに実現可能かなど、深く掘り下げてみます。特に、現職の場合は、実績を見る(候補者や支援者の言葉は、良い風に書いてあることが多いので注意)と再選させて良いのか判断材料になります。

 

 

簡単ではありますが、難易度別に考え方をまとめてみました。

いずれにせよ、一番大事なのは「投票に行くこと」と「当選後に見守り続けること」です。選挙は1ヶ月に満たない戦いですが、本当の戦いは当選後に始まり、4年間続きます。日常に追いやられてしまいがちな選挙ですが、少しだけ、少しだけで良いので意識と時間を割いて、自分たちの将来のことを考えていきたいですね。

 

⬇そんな自分たちの将来を考える集まりも絶賛開催中!(最後は宣伝)

shichioh.hatenablog.com

 

しち おう/志智 央
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障害と健常とを分ける意味って何だろう。

混じり合うから見える。

先日、障害のある子を育てるお母さんから、「インクルージョン教育ってどう思う?」と聞かれた。インクルージョン教育(アメリカの教育手法)は、障害があっても大半の時間を通常学級で過ごすことで、特別な必要な必要な時は、スタッフが授業に入る(日本で言う加配の先生)、あるいは合間に専門の授業を受ける(作業療法士※などの専門スタッフによる介入)方法がある。

発達障害および教育分野で働くリハビリテーションスタッフは海外で特に多い

 

私は、現場を見ていないので何とも言えない部分はあるものの、「障害と健常」とを分けることへの違和感から、共に学ぶことを促す教育には賛成だと思った。

世の中には、「障害と健常」だけではなく、「学校に通える子と不登校の子」「高学歴と低学歴」「既婚と独身」「子どもの有無」、当たり前に存在する“差”をやたらと大きく取り上げるようなフシがある。

現状を不幸だと嘆けば、遠いところから「かわいそう」と言われ、幸せだと言えば「本当に?そちら側で良いの?」と多数派の価値観から判断される。

それは、人々を分け隔てる壁みたいなもので、多数派にいられる内は安心だけれど、少数派になった途端に不安になり、そのレッテルを貼られまいと生きさせる圧力のようなものを生む。

 

 

私が子どもの頃、同級生に難聴の子がいた。聞こえないことによる嫌がらせはあったけれど、子どもはコミュニケーションする方法を子どもなりに考え、疎通できていた。

しかし、彼女は途中で聾学校へ転校した。何で分けられたのか、そのままでは行けなかったのか、彼女が本当に望んだことなのか、答えは分からない。ただ、その出来事は、「教育段階で分けられたその先の社会では、同じ土俵で生きていくのに、どうして分けられてしまうのだろう」という疑問を私の中に残した。

 

 

手話を覚えた子は、手話そのものを学びたかったわけではなくて、彼女とコミュニケーションをとりたくて覚えていた。彼らの世界は、彼女を分かろうとすることで広がっていた(彼女だけでなく、どの難聴の人に対しても会話できる、仲良くなれる可能性を手に入れた)のだけど、伝える相手がいなくなることで、使う意味も失って、彼らの多くはもう手話を忘れてしまっていると思う。

確かに存在しているのに、住む世界を分けられてしまうことで、まるで無いものかのように感じられてしまう。ごく身近にあるからこそ、私たちはお互いを理解するために、歩み寄ったり、工夫したり、助け合ったりするのだと感じる。

だから、できる限り境界線はなくして、いろんな人が混在していける社会が重要なのではないかと思った。

 

分けることだけが、分かるための手段ではない。

誤解されると困るのだけど、私は、インクルージョン教育に傾倒しているわけではない。メリットの裏にはデメリットもあり、教員からお世話係を押し付けられた児童が障害に対する排斥思想を持ったり、障害のある子が社会で生きるために必要な特別なスキルを取得する時間が割けなくなったりすることもあると聞く。 

分けられて分からなくなることがある一方で、混ざることで見えなくなるものもある。以前に紹介したけれど、特別な支援を受け入られる学校の良さも実感している。−過去記事【愛知県立いなざわ支援学校で感じた、学び場に必要な多様性】−

 

聾学校に行ったあの子は、そちらの方が幸せだったのかもしれない。それは本人にしか分からない。ただ、分けることだけが分かるための手段ではないということ。そして、彼女と一緒にいられたからこそ、自分とは違う人がいる、でも友達にもなれると気付くことができた。そんな小学校時代の思い出を、今でも覚えているのは、子ども心ながらに大きな影響を受けたのだと思う。たとえ愛し合えないとしても、せめて傷付け合わずに共にある手段がきっとあるのではないかと思う。

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第8回まちづくりミーティングやるよ!

第8回まちづくりミーティングを開催します。

今回のテーマは、駅!

 

今、稲沢市一の乗降者数を誇る駅「国府宮駅」周辺の再整備が検討されています。

どんな案が出ているの?本当にそれがベストなの?いくらかかるの?若者の負担は?

考えてみると、いろんな疑問が出てきます。他自治体の例も参考にしながら、「稲沢市にあると良いなぁこんな駅」をみんなで探っていきます。

前半に知識の共有、後半に自由な意見出しを行なうので、知識ゼロで参加できます(むしろ、斬新な意見を出すためにも、なんにもわかんないーって人ほど来てほしい)

 

日時:4月22日 14〜16時

対象:中学生〜大学生、30代までの若者、子育て中の方

 

興味のある方は、しちおうまで気軽にご連絡ください。

shichioh@gmail.com

 

 

駅について話し合った前回のダイジェスト

・どこにでもある駅でなく、オリジナリティのある駅が良い

国府宮神社の参道は魅力的。マルシェなどで有効活用できないか

・唯一あるコンビニにもイートインスペースはなく、駅前に留まれる場所がない

・チェーン店でなく、個人店で魅力のあるお店が欲しい。その場所よりも、そのお店や人に興味があって、出かけることが多い

・現状の駅は「休みの日に駅へ行こう」と思えるものではない。駅周辺にオシャレな店がない→人が来ない→新しい店が立たない、悪循環になっている。空きテナントを市が借りて、割安で貸し出し、「地域を盛り上げる人を探しています」とアピールすることが必要ではないか

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