稲沢市議会議員 しちおう ブログ

不登校を経て、作業療法士として病院に勤務、現在は稲沢市議会議員として活動する「しちおう」のブログです。

もうひとつの卒業式

今日は中学校の卒業式。
 
たくさんの子どもが泣いていて、「私も別れがつらくて泣いたっけ、あの時は純粋だったなぁ…」と回想したかったのだけど、そういえば、私、不登校で卒業式出ていなかったです。

 

 

冒頭、本日出席した中学校にも、不登校の子がいくらかいると伝えられました。

彼らは、今頃、何をしているのだろう?と、空いた席を見ながら考えていました。

 

卒業を、学校で迎えようが、自宅で迎えようが、別にどちらでも良い。

ただ、卒業おめでとう、という言葉は彼らに向けても言いたい。

 

おめでたいとは思えないかもしれないけど、

おめでとうを受け取れるような未来が訪れることを願って、おめでとう。

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優しさと助け合いのしるし〜ヘルプマーク〜

病院で勤務していた時に出会ったたくさんの人たち。

 

杖を持っていたり、ギプスをはめていたり、車椅子に乗っていたり、

何らか事情を抱えていて、そうでない人と比べると、困った出来事に出くわしやすい。

 

それは、段差であったり、満員電車であったりするのだけど、

周りからの配慮が得られる時もあれば、得られない時もある。

 

多くの人は、高齢であること、杖を持っていること、ギプスをはめていることから、

周りの人が優しさを持ち寄って助けてくれたりするのだけど、いつもじゃない。

 

そして、必ずしも困りごとが目に見えるわけでもない。

中には、目には見えない病気や障害を抱えている人もいる。

 

心臓の病気、腎臓の透析の後、がん、発達障害高次脳機能障害、難病。

目には見えないけど、体がつらかったり、できないことがあったりする。

周りからの配慮があれば、外出できたり、仕事ができたりするのだけど、

見た目には分かりづらいから、周りが助けたくても助けられなかったりする。

 

 

そんな時にどうすれば良いのだろう、ってずっと考えていました。

目には見えなくても、何らかの助けを必要としている人がいて、見た目に表れているか否か関係なく、手を差し伸べられる社会になるにはどうすれば良いのか。3月議会の一般質問のテーマとして、扱うことにしました。

 

 

具体的に変えられるアイデアとして、以下の二点を考えています。①昨年施行の障害者差別解消法には、「目には見えづらい病気や障害に対する配慮」が明記されていないので、理解と周知を図る。②目には見えづらい病気や障害を可視化する「ヘルプマーク」の導入。

 

ヘルプマークは、マタニティマークのように、援助を必要としていることを周りへ伝えるものです。鞄などに付けて持ち運べ、電車やバスの優先席を譲るなどの配慮を促します。東京オリンピックパラリンピックに向け、東京都が考案し、他県へ波及している最中です。

ヘルプマーク 東京都福祉保健局

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他には、住み慣れた地域で生まれから死ぬまで生活し続けていくための仕組み作り(地域包括ケアシステムと呼ばれます)に触れます。病院完結型の医療から、地域完結型の医療への変換へ向けて、市民病院や行政として何ができるのかを、病院に勤めていた経験から話していきます。是非、聞きに来て下さい!

 

■しちおうの一般質問予定

日時:3月7日(火) 10時10〜30分頃より、40分ほど登壇予定(前後の予定により多少変動)

場所:市役所4階 傍聴受付

 

■3月議会 一般質問登壇者 (敬称略)

3月7日:東野、志智、渡辺(幸)、遠藤

3月8日:大津、木村、渡辺(ち)、加藤

3月9日:吉川、服部(礼)、平野

 

各議員の発言の概要

 

市役所1階に食堂がありまして、かつ定食とかつカレーがとてもおいしいです。午前中にしちの一般質問を聞いて、その後に食堂でランチして帰る「しちツアー」なんていかがですか?

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しち おう/志智 央
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ポケモンGOで見る心の若さ

おそらく、大部分の方にとっては興味のない、あるいは知らないことだと思うが、「ポケモンGO」が世間で再燃している。以前ほどの騒ぎではもちろんないが、ポケモンの第2作目のキャラクターが新たに登場したことで、少しプレイヤー人口が戻ってきている。

f:id:shichioh:20161104122950p:plainポケモン界のアイドル ピカチュウ

 

ポケモンGOが拡張した世界

せっかくなので、ポケモンGOについて振り返ってみる。昨年夏頃より日本に導入され、社会現象を巻き起こしたポケモンGO

様々な事件もあったが、“家でやる”ことが多かったゲームを、“外でやるゲーム”に変えたこと、そして、現実世界の中に仮想空間を持ち込む(AR:拡張現実)を広めたことは大きな変革だったと思う。

また、世界各地の、老若男女が、同時に参加したことは過去に類を見ない。

 

ある二人の高齢者の生き方

ここからが本題なのだけど、そんなポケモンGOを特集したドキュメンタリー番組を見た。二人の高齢者が出演していて、片方をAさん、もう片方をBさんとする。

Aさんは、ポケモンをやる人たちを遠目に見て、「下らない。人と関わるのも面倒。一人で良い」と言う。

一方のBさんは、「とりあえずポケモンを自分も始めてみた。よく分からないけど、そんな時は先生(公園にいる若者)に聞くと教えてくれる」と話す。横には奥さんと犬がいて、奥さんはその様子をただ見ている。

 

Aさんはどこか寂しげに映る。でもそれは、私の「一人でいるより、誰かといた方がおもしろい」という価値観(色眼鏡)で見た景色で、彼が「一人でいることと、みんながやることを遠ざける」のを良しとするのならば、それはそれで良いのだろう。

ただ、私は高齢になっても、新しいこと(スマホとポケGO)をしながら、歳の離れた人に教えを乞う(交流する)Bさんを「なんかイイな。こんなお年寄りになりたい」と思った。

 

 

今の延長線上にある将来

Bさんは、高齢になってそんな性格になったのだろうか?

推測でしかないけど、たぶん違う。きっと、彼は若い時からそんな風だったのではないのかな。未来をデザインするのは、今の自分でしかなくて、今の延長線上にあるのが将来なのだと思う。

私は人と同じであることを避ける、と言うか、ブームに乗るのを嫌がる節がある。でも、やってみると意外とハマるという一番めんどくさい性質なので、将来が心配だ。頑固親父へまっしぐらな気がしていて、自分で自分が恐ろしい。

 

「興味があるならとりあえずやってみる」、「何か言う前にまず自分で体験する」を大事にして、なんとか良い雰囲気のおじいちゃんになりたいと思った。

 

 

いろんな人と、いろんな生き方がある。

 (ちなみに、最近議会とは関係ない話題ばかり書いていますが、絶賛原稿作り中です…)


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